こんばんは、よっちです。
今回はまさにこのブログの名前にマッチしたテーマかもしれません(*´∇`*)
今人気のDIY塗料のうち、ブライワックス、ビンテージワックス、ワトコオイル、油性オイルステイン、水性ステインの5種類のステイン系塗料(木目を活かすタイプの塗料)の特徴や違いを知りたくて、2種類の素材(杉・SPF材)にそれぞれ塗ったものを様々な角度から違いを確認してみたいと思います。
以前ワトコオイルとブライワックスの色見本をそれぞれ作ってみましたが、その時はSPF材への塗装見本のみでした。その後、いろいろ作品を作っていく中で素材の違いで色の染まり方が随分違うものだということを感じており、「素材の違い」と「塗料の違い」がどのように仕上がりに影響するのか一度見本を作って見比べたいと思っていました。
今回使った塗料たちです(o^∇^o)ノ

左から
・ビンテージワックス(ウォルナット)
・ブライワックス(ウォルナット)
・ワトコオイル(ダークウォルナット)
・アサヒペン 水性ステイン(オーク)
・ワシン 油性オイルステイン顔料系(オールナット)
【使った素材】
・杉材
・SPF材
※S(スプルース=米トウヒ)、P(パイン=松類)、F(ファー=モミ)などの常緑針葉樹の総称。
成長か早く加工がしやすい。建築材である2×4材に適している。
【素材表面の状態】
・粗度240番のサンドペーパーで表面をサンディング済
【今後比較実験してみたいと思っている事】
・素材による色の入り方、木目の出方、風合いや見た目の違い
・乾くまでの時間。(白い布で強めに擦って色移りしなくなるまでの時間)
・ニオイがしなくなるまでの時間
・乾いた後の水に対する耐性
・乾いた後の熱に対する耐性
・他になにか思いつけば・・・・
ちなみに今回してみたい比較は、よっちの実験程度では差がでないかも知れないし、判定結果も見た目や主観によるものがほとんどになるので精度はさておきという事になりますが、ある程度の傾向は分かるのではないかと思います。実際の作品では出来ないような事を実験用プレートを作っていろいろ試してみたいと思います。
ではさっそく。
①素材による色の入り方、木目の出方、風合いや見た目の違い
左から順に以下の塗料を塗っていきます。
・ビンテージワックス(ウォルナット)
・ブライワックス(ウォルナット)
・ワトコオイル(ダークウォルナット)
・アサヒペン 水性ステイン(オーク)
・ワシン 油性オイルステイン顔料系(オールナット)
水性ステインだけはこの色(オーク)しか持ってなかったので一つだけ色味が明るいですが、他は〇〇ウォルナットといった具合に似たような色目の設定の塗料です。
まずは杉に塗ってみました。杉は未塗装の状態でも木目がキレイに出ています。

塗装6時間後くらいの写真です。

SPF材も同様に塗ってみました。

同じく塗装6時間後くらいの写真です。

※写真クリックから拡大してもらうと、より塗り面の違いが分かると思います。
塗装後の写真を一斉に比較してみます。(作業場内で撮影)

屋外で撮影

写真の露出が違ってて上下でかなり色味が違いますが着色の傾向は分かるのではないでしょうか。
<確認できたこと>
・杉はどの塗料でも全般的に色が入りやすい。
・ワトコオイルは他の塗料に比べ杉とSPF材で色の入りが全然違い、SPFには極端に色が入りにくい。
・ブライワックスとビンテージワックスは杉でもSPFでも木目がより際立つ。特にブライワックスは木目のコントラストが一番はっきり表れる。逆にワトコオイルはSPFに置いて木目が出にくい。これについては理由がわからないが、濡れたアスファルトが乾けば白っぽくなるように、ワトコオイルで濃い色に染まった杉材も、完全に乾けば濃い色が白けてきて木目が目立たなくなるのかもしれない。
・現時点で木目の出方の優劣は
ブライ>ビンテージ>油性ステイン>ワトコ>水性ステイン
・水性ステインは木目がキレイに出ない。
・油性オイルステインは(写真では分かりにくいが)木目がぼけていて表面にファンデーションを塗ったような感じになっている(これが顔料系たるゆえんか)
②「ツヤ」を比較してみる。

杉でもSPFでも断然ブライワックスが光沢がでる。
左からビンテージ、ブライ、ワトコ、水性ステイン、油性ステイン

SPFでも

同じく左からビンテージ、ブライ、ワトコ、水性ステイン、油性ステイン

ブライワックスの板だけしっとりと濡れているような見栄えで、ピカピカの光沢がある。
光沢が全くないのがワトコオイルと水性ステイン。
光沢の度合いをブライワックスを10点とし、ワトコと水性ステインを0点とするならば、ビンテージワックスと油性オイルステインが2点くらいに見える。それくらい断トツでブライワックスはツルツル・テカテカである。逆にワックスと名のつく割にビンテージワックスはツヤがない。
続いて
③すべすべ度合の実験
塗装後6時間程度では完全に乾いていないため、この実験は時期尚早なのかもしれないがこれもやってみたかった実験です。それぞれの板に物を乗せ、どれくらいの傾きになった時に滑るのかの実験。
端材の板切れを乗せてみました。

以下がそれぞれの結果です。
見た目断トツピカピカのブライワックスの割に、滑り具合はそんなに断トツではありませんでした。それでもやはり手触りも断然ブライワックスがすべすべです。
下の表に反しますが、手触りでのすべすべ感は、ブライワックスを10点とすると、これも先ほどのツヤ感とほぼ同じ感じでビンテージと油性ステインが2点で、ワトコが1点、水性ステインが0点です。ブライワックスが床に不向きなのはツヤはいいけど滑るからでしょう。納得です。

最期に。
以前ワトコオイルとブライワックスを掛け合わせた色見本を作成した時の記事で、ブライワックス単体でもいい色だが、ワトコオイルと掛け合わせると「色に深みがでるようだ」と書きました。今回の実験でその理由が分かった気がします。つまり、ブライワックス単体だと木目がはっきりと出すぎるため、ともするとワザとらしい印象を受けかねません。そこに先にワトコオイルなどのオイルステイン系を下塗りすることで木目のコントラストが下がり(木目が若干抑えられ)木の奥から出てくる色味が、年月を経たビンテージ風の木の風合いに近く感じるのではないかと思った次第です。
あと、今日の実験では水性ステインはいいとこ無しのようですが、水性ステインにもいいところがあります。まずニオイが全くといっていいほどありません。ブライ、ビンテージ、油性ステインはガソリンのようなオイル臭がありますし、ワトコオイルはちょっと癖のあるニオイがします。また塗装後の後始末においては水性ステインだけはハケなどの用具を水洗いでOKなのが大変助かります。他はペイント薄目液(シンナー)で洗うか、捨てるかです。今後の実験結果にもよりますが、今日のところは、仕上がり重視か作業性重視かで水性ステインだけスタンスが違う印象を受けました。

今回の記事は塗った後6時間程度の状態をもとに書きました。完全に乾いた状態のもとで同じ比較をした場合、違う結果や印象を受ける可能性もあります。
時間の経過で分かる事もあると思いますので、次の実験の前に再度同じ実験をして違う結果が出たら再度ここに報告したいと思います。
次の実験結果の報告予定は、
・完全に乾くまでの時間(日数)→強くこすっても全く色移りしなくなる日数
・全くニオイを感じなくなる時間(日数)
毎晩作業場で各板をこすってみますΣ( ̄ロ ̄|||)
では今日はここまでです。
今回はまさにこのブログの名前にマッチしたテーマかもしれません(*´∇`*)
今人気のDIY塗料のうち、ブライワックス、ビンテージワックス、ワトコオイル、油性オイルステイン、水性ステインの5種類のステイン系塗料(木目を活かすタイプの塗料)の特徴や違いを知りたくて、2種類の素材(杉・SPF材)にそれぞれ塗ったものを様々な角度から違いを確認してみたいと思います。
以前ワトコオイルとブライワックスの色見本をそれぞれ作ってみましたが、その時はSPF材への塗装見本のみでした。その後、いろいろ作品を作っていく中で素材の違いで色の染まり方が随分違うものだということを感じており、「素材の違い」と「塗料の違い」がどのように仕上がりに影響するのか一度見本を作って見比べたいと思っていました。
今回使った塗料たちです(o^∇^o)ノ

左から
・ビンテージワックス(ウォルナット)
・ブライワックス(ウォルナット)
・ワトコオイル(ダークウォルナット)
・アサヒペン 水性ステイン(オーク)
・ワシン 油性オイルステイン顔料系(オールナット)
【使った素材】
・杉材
・SPF材
※S(スプルース=米トウヒ)、P(パイン=松類)、F(ファー=モミ)などの常緑針葉樹の総称。
成長か早く加工がしやすい。建築材である2×4材に適している。
【素材表面の状態】
・粗度240番のサンドペーパーで表面をサンディング済
【今後比較実験してみたいと思っている事】
・素材による色の入り方、木目の出方、風合いや見た目の違い
・乾くまでの時間。(白い布で強めに擦って色移りしなくなるまでの時間)
・ニオイがしなくなるまでの時間
・乾いた後の水に対する耐性
・乾いた後の熱に対する耐性
・他になにか思いつけば・・・・
ちなみに今回してみたい比較は、よっちの実験程度では差がでないかも知れないし、判定結果も見た目や主観によるものがほとんどになるので精度はさておきという事になりますが、ある程度の傾向は分かるのではないかと思います。実際の作品では出来ないような事を実験用プレートを作っていろいろ試してみたいと思います。
ではさっそく。
①素材による色の入り方、木目の出方、風合いや見た目の違い
左から順に以下の塗料を塗っていきます。
・ビンテージワックス(ウォルナット)
・ブライワックス(ウォルナット)
・ワトコオイル(ダークウォルナット)
・アサヒペン 水性ステイン(オーク)
・ワシン 油性オイルステイン顔料系(オールナット)
水性ステインだけはこの色(オーク)しか持ってなかったので一つだけ色味が明るいですが、他は〇〇ウォルナットといった具合に似たような色目の設定の塗料です。
まずは杉に塗ってみました。杉は未塗装の状態でも木目がキレイに出ています。

塗装6時間後くらいの写真です。

SPF材も同様に塗ってみました。

同じく塗装6時間後くらいの写真です。

※写真クリックから拡大してもらうと、より塗り面の違いが分かると思います。
塗装後の写真を一斉に比較してみます。(作業場内で撮影)

屋外で撮影

写真の露出が違ってて上下でかなり色味が違いますが着色の傾向は分かるのではないでしょうか。
<確認できたこと>
・杉はどの塗料でも全般的に色が入りやすい。
・ワトコオイルは他の塗料に比べ杉とSPF材で色の入りが全然違い、SPFには極端に色が入りにくい。
・ブライワックスとビンテージワックスは杉でもSPFでも木目がより際立つ。特にブライワックスは木目のコントラストが一番はっきり表れる。逆にワトコオイルはSPFに置いて木目が出にくい。これについては理由がわからないが、濡れたアスファルトが乾けば白っぽくなるように、ワトコオイルで濃い色に染まった杉材も、完全に乾けば濃い色が白けてきて木目が目立たなくなるのかもしれない。
・現時点で木目の出方の優劣は
ブライ>ビンテージ>油性ステイン>ワトコ>水性ステイン
・水性ステインは木目がキレイに出ない。
・油性オイルステインは(写真では分かりにくいが)木目がぼけていて表面にファンデーションを塗ったような感じになっている(これが顔料系たるゆえんか)
②「ツヤ」を比較してみる。

杉でもSPFでも断然ブライワックスが光沢がでる。
左からビンテージ、ブライ、ワトコ、水性ステイン、油性ステイン

SPFでも

同じく左からビンテージ、ブライ、ワトコ、水性ステイン、油性ステイン

ブライワックスの板だけしっとりと濡れているような見栄えで、ピカピカの光沢がある。
光沢が全くないのがワトコオイルと水性ステイン。
光沢の度合いをブライワックスを10点とし、ワトコと水性ステインを0点とするならば、ビンテージワックスと油性オイルステインが2点くらいに見える。それくらい断トツでブライワックスはツルツル・テカテカである。逆にワックスと名のつく割にビンテージワックスはツヤがない。
続いて
③すべすべ度合の実験
塗装後6時間程度では完全に乾いていないため、この実験は時期尚早なのかもしれないがこれもやってみたかった実験です。それぞれの板に物を乗せ、どれくらいの傾きになった時に滑るのかの実験。
端材の板切れを乗せてみました。

以下がそれぞれの結果です。
見た目断トツピカピカのブライワックスの割に、滑り具合はそんなに断トツではありませんでした。それでもやはり手触りも断然ブライワックスがすべすべです。
下の表に反しますが、手触りでのすべすべ感は、ブライワックスを10点とすると、これも先ほどのツヤ感とほぼ同じ感じでビンテージと油性ステインが2点で、ワトコが1点、水性ステインが0点です。ブライワックスが床に不向きなのはツヤはいいけど滑るからでしょう。納得です。

最期に。
以前ワトコオイルとブライワックスを掛け合わせた色見本を作成した時の記事で、ブライワックス単体でもいい色だが、ワトコオイルと掛け合わせると「色に深みがでるようだ」と書きました。今回の実験でその理由が分かった気がします。つまり、ブライワックス単体だと木目がはっきりと出すぎるため、ともするとワザとらしい印象を受けかねません。そこに先にワトコオイルなどのオイルステイン系を下塗りすることで木目のコントラストが下がり(木目が若干抑えられ)木の奥から出てくる色味が、年月を経たビンテージ風の木の風合いに近く感じるのではないかと思った次第です。
あと、今日の実験では水性ステインはいいとこ無しのようですが、水性ステインにもいいところがあります。まずニオイが全くといっていいほどありません。ブライ、ビンテージ、油性ステインはガソリンのようなオイル臭がありますし、ワトコオイルはちょっと癖のあるニオイがします。また塗装後の後始末においては水性ステインだけはハケなどの用具を水洗いでOKなのが大変助かります。他はペイント薄目液(シンナー)で洗うか、捨てるかです。今後の実験結果にもよりますが、今日のところは、仕上がり重視か作業性重視かで水性ステインだけスタンスが違う印象を受けました。

今回の記事は塗った後6時間程度の状態をもとに書きました。完全に乾いた状態のもとで同じ比較をした場合、違う結果や印象を受ける可能性もあります。
時間の経過で分かる事もあると思いますので、次の実験の前に再度同じ実験をして違う結果が出たら再度ここに報告したいと思います。
次の実験結果の報告予定は、
・完全に乾くまでの時間(日数)→強くこすっても全く色移りしなくなる日数
・全くニオイを感じなくなる時間(日数)
毎晩作業場で各板をこすってみますΣ( ̄ロ ̄|||)
では今日はここまでです。
