こんばんは、よっちです。


今回はステイン系塗料の塗り比べ実験結果その②としまして、耐水性の実験結果を報告します。
ブライワックスはDIY趣味の方にはとても人気のある塗料ですが、「水に弱い」としばしば指摘される塗料でもあります。今回は他の塗料に比べ同じ条件下でどのように違うのか水濡れ実験を行いました。



実験方法

①テーブルとの接地部分が素焼きのマグカップを水で浸した布巾につける。
②そのマグカップを同時にビンテージワックス、ブライワックス、ワトコオイル、水性ステイン、オイルステインを塗ったそれぞれの板の上に5分間置く。
③カップをどけた直後板の状態を観察する。
④カップをどけて表面をぬぐい、10分経った板の状態を確認する。


まずは、写真のように塗れ布巾の上にマグカップを置いて底面が充分濡れるようにしました。
3水濡れ実験前



それぞれの板の上に置いたとこです。
4水濡れ実験中


接地点のアップです。水が光っているのが見えるほど水分を持たせています。
5水濡れ実験アップ写真




5分が経過して、カップをどけてみました。それぞれ輪っかの跡がついています。
6水濡れ実験直後



水気をぬぐい、それぞれの表面をアップで見てみます。



●オイルステインの板は水気をぬぐった直後、輪ジミが出来ています。水が染みているようです。
7水濡れ実験SPFオイルステイン

10分後、輪ジミは白く跡が残りました。
7水濡れ実験SPFオイルステイン10分




●水性ステインです。これも水が染みているようです。
8水濡れ実験SPF水性ステイン

10分後、跡形もなく輪ジミは消えました。
実験は水だったから跡が消えましたが、着色されたジュースなどでは染み込んで跡が残りそうです。
8水濡れ実験SPF水性ステイン10分


●ワトコオイルの板です。水気をぬぐった直後から跡が見えません。水は染み込んでいないようです。
9-1水濡れ実験SPFワトコオイル

当然10分後も跡はありません。
9水濡れ実験SPFワトコ10分

●ブライワックスです。水自体は最も良くはじいていましたが、輪ジミの部分の光沢が失われています。
10ミス濡れ実験ブSPFブライ

10分後も輪ジミは消えません。強めに擦ると輪ジミは薄くなりましたが、消えることはありませんでした。
確かにブライワックスは水塗れする場所には不向きかもしれません。
10水濡れ実験SPFブライ10分



●ビンテージワックスです。ぬぐった直後から跡が分からないくらいですが、かすかに輪ジミがあります。
11水濡れ実験SPFビンテージ


10分後には乾いて完全に輪ジミが消えました。
11水濡れ実験SPFビンテージ10分




今日のまとめです。

・水はじきは、ブライ>ビンテージ>その他という感じでした。
・ビンテージワックスとワトコオイルと水性ステインは乾けば輪ジミは消えました。
・ブライワックスとオイルステインは輪ジミが残りました。のちに乾拭きしても跡は完全には消えませんでした。

ブライワックスは撥水性がものすごく高いので、ちょっと水がかかるくらいならすぐに拭くことで問題なさそうですが、濡れたまま時間がかかると(実験では5分で)染みになってしまいました。従ってダイニングテーブルなど濡れたカップなどを置く可能性がある場所への使用は不向きそうです。そういう場所にはビンテージワックスのほうが向いているのかもしれせん。ワトコオイルや水性ステインも跡は消えましたが撥水性が低いので水以外の液体で濡れるとマズそうです。ニスなどの上塗りが必要になるでしょう。


今日はここまでです。