こんにちは。よっちです。

注文住宅を建てる時、せっかくだったら好みの外観にしたいですよね。
家のデザインは、和風、モダン、和モダン、南欧風、カントリー風、ログハウス調などなど言いだせば色々ありますよね。

好みの問題はありますが、どうせなら「素敵な家ですね」って何年経っても言われたいですよね。
新築の最初のうちは、大抵どんな家でもキレイでステキなんです。しかし、デザインや素材の違いにもよりますがその美しさを保つのは容易ではありません。

デザインでいうと、庇(ひさし)がけっこう重要だったりします。住宅を土地から購入する場合は費用が莫大ですので限られた土地で敷地ぎりぎりの家を建てることが多いでしょう。敷地スペースをできる限り居住スペースに使いたいと考えるのは普通の事です。そうなると庇がない、または浅い家になりがちです。庇があると、その分部屋が狭くなってしまいますものね。

BESSの家
ログハウス調が得意なBESSさんのホームページより写真をお借りしました。
庇がいい感じです。



しかし庇には重要な役割があると思うのです。まず、庇は雨から壁にかかるのを防いでくれますので壁が汚れにくくなります。濡れなければ雨染みもつきません。あと、紫外線や日光の熱からも守ってくれます。気持ち程度の小さな庇ではだめです。庇の張り出しが大きければ外壁を傷み・汚れから守ってくれるのです。

ちなみに旧よっち邸は庇が全くないデザインでした。それでもって真っ白な家でしたので数年で雨染み、塗装の劣化が目立つようになってしまったのだと思います。

よっちが観察した周辺の新築家屋も同じとこが言えました。庇のない家で、建って一年で窓枠からサビのような茶色の筋が伸び、見すぼらしくなってしまった家がありました。換気口からの雨染みで黒い筋が入ってしまった家も見ました。やはり庇がない家でした。



ここで学んだ教訓は、庇のある家は長く美しくが保てる。庇がない、もしくは浅いデザインなら外壁は濃い色にせよ」です。





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次に注意したいのは吹き抜けなどのガラス面です。

IMG_1686
旧よっち邸の玄関を見上げた写真



この吹き抜けの最上部のガラス面に蜂が巣を作ったことがありました。玄関を出るとき、いつも蜂の気配をいつも気にしながら、また、バルコニーに出るときも気にしていました。蜂退治のスプレーも届きません。結局親蜂がいなくなった冬に車洗い用のジェット水流で根気よくグラグラさせようやく落とすことができました。このようにハシゴも届かないガラス面は、そもそも掃除のしようが無く、ハチの巣はイレギュラーとしても何かトラブルがあった際にも高すぎてどうしようもないのです。室内側からも同じことが言えます。掃除のしようがありません。ガラス面がカビっぽくなっているように見えていましたが、見て見ぬふりです。どうしようもないのですから。外側ならまだしも、室内側にはジェット水流は使えません。

さて、店舗ではおそうじ業者にお願いしていますが、こういう掃除に業者を使う一般人なんているのでしょうか?



ここで学んだ教訓は「吹き抜けは掃除をあきらめろ」です。



今の家の多くは外壁を塗りなおさなければならない時期が来ます。昔の炭化した板を外壁に使うような特殊な家を除き、ふつうの注文住宅は大抵塗装の壁じゃないでしょうか。塗装には寿命があります。最初はツヤがなくなってきて、そのうちにチョーキングと言って指で触ると白くつくようになります。そうなると完全に塗装が風化してしまっています。ここまできたら早急に塗装しなおししないと外壁材を傷めることになります。その塗装代が38坪コの字型の家、その先15年もつという塗装で140万円かかりました。

ここで学んだ教訓は「外壁は塗り直しで15年に1回は100万円以上出費する」です。


出費つながりの教訓としては「給湯器は10年~15年で壊れ30万円くらい出費する」とかもあります。まあ今回のテーマには関係ないですが( -д-)ノ


デザイン的な部分での教訓は、バルコニーの素材でひとつあげられます。新築当初は木目がキレイなニス塗装?された無垢材のバルコニーでしたが、次第に黒ずみ、数年で薄汚く黒ずんでしまいました。お手入れをすればもう少し持ったのかもしれませんが当時はそんな知識も手間をかけるような生活スタイルではありませんでしたので、寂しく劣化していく様を眺めるだけでした。



バルコニー黒ずみ
黒ずんだバルコニーの写真(築20年の状態)



近隣でも茶色の木目がキレイな外壁総板張りのデザインハウスが経ちましたが、そこも最初はカッコよく目立った家でしたが、数年で外壁の板が色褪せてきてみすぼらしくなってしまいました。あまりにも変わったデザインの家でしたので、おそらくそこをデザインしたのは大手のハウスメーカーではないと思うのですが、設計士さんの力量不足を露呈してしまったのではないかとも思うのです。

その色褪せた外壁板を使いたいとしたのが施主さんの意向だったとしても、プロも目からメンテナンス性の面で止めてあげるべきだったんじゃないか?と思うわけです。個人の設計事務所は打ち合わせも、何かなら何まで決めていかなければならなくて大変だと聞いたことがありますが、それ以上に建てた件数の実績、扱った材料の幅などがやはり個人の範疇では限られてしまうため、そういった劣化に対するアドバイスもできなかったんだろうなと推測してしまうわけです。

そこで思ったよっちの教訓は「外壁に無垢の板材は劣化が早いので避けるべき」「ウッドデッキも怪しい」
というのと「受注棟数の多いハウスメーカーのほうが施工や資材の使用経験値が高そうでやっぱり安心」
というものでした。

これらはすべて2回目を建てるときの実際にモノサシにしていくことになりました。



さて今日はここまでです。