こんばんは、よっちです。


このところ、子守りもあってブログを書く時間が制限されてしまっておりま・・・・

いやいや、こんなことを書くと

「いつそんなに子守りしてくれた???アン??」って突き上げられそう(*゚∀゚)っ


ま、ま、ま(((( ;゚д゚)))






ここのところ住宅記事に偏ってますが、今日もよろしくおねがいいたします<m(__)m>




さて、今日の話のテーマはこれです。
換気口の写真







そう、換気口です。



今日は換気の話です。
今日の話はとても重要です。

これから家作りを始める方には是非知っておいてほしい内容です。





最近の家にはこの「換気口」がたくさんついていると思いませんか?気にならないうちは気にならないのですが、いざ気を付けてみると、結構ついているんですよ、換気口って。いったん気になると、すっごく気になるのが換気口です。


しかし、「少し古い家」を見ると換気口はあまり目立っていません。キッチンやトイレについているのは当然として、その他の部屋にはほとんどついていないのが、「少し古い家」です。



これはどういうことなのでしょうか。



2003年(今から13年前)、建築基準法の改正で「24時間換気システム」の設置が義務づけられました。
今日の住宅は昔に比べ気密が良くなってきているため、スキマだらけだったの昔の家のように室内空気の入れ替えが自然に行われません。そこで強制的に換気する必要があるというわけです。適度な換気を行わないと建築資材からでてくる有害物質:ホルムアルデヒドや、VOCと呼ばれる揮発性有機化合物などが原因でシックハウス症候群を招く恐れがあるのです。

その換気能力は2時間に1回のスピードで室内の空気が入れ替わる事が必要とされています。そしてこれが建築基準法で義務として定められたのです。


24時間換気システムの設置が義務化、そして2時間で家の中の空気が全部入れかわる・・・・この意味するとこを冷静に考えてみてください。例えば外は熱気ムンムン蒸し暑い真夏の昼に、室内は冷房をきかせ快適な涼しさにしていたとします。充分冷えたからということでクーラーを止めたとします。すると24時間換気システムにより2時間後には外気と同じ熱気ムンムンの室内になってしまうということです。今度は逆です、冬場を想像してみてください。外気が氷点下の寒い日です。石油ファンヒーターで寒い部屋をなんとか暖めました。しかし2時間後には換気により外と同じ氷点下になってしまうのです。実際は、冷房を入れながら(暖房を入れながら)24時間換気をしていくのですから、エネルギーの無駄遣いとしか言いようがありません。快適な室温に空調をしながら、その空気を外に追い出しているなんて、なんて矛盾なんだと思いません?光熱費どんだけ使わせるんだって思いますよね?

換気が不十分だと、建材などからでる揮発物質が原因でアレルギー症状を起こしたり、はたまた冬場の室内の逃げ場のない水蒸気が結露の原因となってカビ発生を招いたりする心配があります。しかしなんと言っても怖いのが冬場の石油ストーブでの酸欠や一酸化炭素中毒です。



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写真は、換気口がどんなについているかの参考例です。気を付けてみると換気口だらけの家がいかに多いかに気が付きます。大手ハウスメーカーの最近の新築にも換気扇がたくさんついているのを見られます。



昔から「石油ストーブ使うなら、2時間に1回くらいは換気をしなさいね」的な事を啓蒙されています。せっかく温まった部屋の空気を、なんで寒い外気と入れ替えなきゃなんないんだよ!って思いますよね。ここにすっごい矛盾を感じるわけです。


今日の気密・断熱を高めた家についてはなおさらです。空気が漏れないようにスキマを極限まで埋めて気密性を上げ、外からの冷え(夏場については、熱)を、高性能な断熱剤で防ぎ、場合によってはアルミサッシよりずっと高価な断熱樹脂サッシを採用しているのに、なんで外気といれ替えなきゃなんないんだよ!って思いますよね。気密断熱を上げた意味がまったくないですよね?

まさに矛盾です。




また、24時間換気には次の3つの方法があって換気方法によって呼び方があります。

【第1種換気】
吸気と排気の両方にファンが付き各部屋に安定的に新鮮な空気を送り込めます。吸気排気の両方に駆動装置が必要なのでエネルギーを使います。空気を送るためのダクトを家の中に設置するため、大がかりな装備となりイニシャルコストがかかりますが、吸気排気の熱交換が可能になるメリットがあります。

【第2種換気】
吸気側だけにファンを使い、強制吸気することで、排気側は自然排気するという仕組みです。常に室内側が加圧された状態になり外側に向けて空気が排出されていくため、主にクリーンルームなどに採用される方式です。
採用しているハウスメーカーは少ないようです。

【第3種換気】
排気側だけにファンを使い、強制排気することで各部屋に開けた吸気口から自然吸気させる方法。吸気側が自然吸気のため風向きや角度によって吸気しにくい場合がある。現在多くのメーカーが採用する換気方法です。


冒頭の換気口だらけの家は、第2、もしくは第3種換気システムの家なのです。


特筆すべきは第1種換気で、第1種換気には熱交換型と非熱交換型があり、熱交換型は換気と同時に室内の温度は室内に残し空気だけ換えるという優れものなのです。


この熱交換型の24時間換気システムを標準装備しているのが一条工務店なのです。

よっちが一条工務店i-smartをすごいと思ったのはまさにここです。



一条工務店は気密断熱は大手メーカーの中で断トツのトップです。しかし、他のメーカーも頑張っていると思います。断熱性はかなり良くなっているんじゃないでしょうか。しかし、実際に建つ家をみると換気口だらけが本当に多いのです。

よっちの勝手な思い込みかもしれませんが、「うちはオシャレですよ。それに断熱性だってこんなにいい数値だせるんですよ」的なセールストークに誘われて、そのメーカーで計画していくと換気システムのところではシレっと第3種が付けられてしまっているんじゃないかな?と思うわけです。オプションで熱交換型もつけられると思うのですが、相当な費用発生するでしょうから営業担当も勧めないと思うのです。

だからこれから建てる人は勉強して臨んでほしいのです。

メーカーを選んでいる比較段階では、お目当てのメーカーに坪数、部屋数、主要な装備を同じような条件にして相見積もりをとることが多いと思います。一条工務店と他メーカーでの見積もりを比較する際は、是非「換気システムは第1種熱交換型で見積もってください」と言ってください。きっと他メーカーの営業さん、嫌な顔するんだろうな・・・・。


よっちがここで熱弁ふるう第1種熱交換型24時間換気システムというのは、もちろんロスガードのことです。
それだけロスガードの威力はすごいのです。

よっちはロスガードを鬼のように好きになっています→「i-smart生活で息子の喘息が…!




気密断熱がよいのなら、換気システムもしっかり考えとかなきゃだめですよ!っていう話でした。

すでに建ててしまった方、熱交換型の第1種換気がついて無い方には、非常にムカつくのが今回の記事かもしれません。しかし、これから建てる方には絶対に頭に入れておいて欲しい情報として本日は換気システムの話を紹介しました。




ではまた。