こんばんは、よっちです。


今日は値引きの話です。一条工務店が値引きをしてくれないというのは、住宅を計画し、一条工務店を選択肢に入れている方なら、一度はどこかから聞いたことがある有名は話でしょう。



そしてよっちも御多聞に漏れず値引きを受けられなかった一人です。しかし、よっちは一条工務店の値引き無しの営業スタイルは潔いし、むしろ好感を持っています。一条工務店に値引きがあっても無くても関係なくて、結局は提供される商品の性能とコストパフォーマンスで選んでいます。

強く出た者勝ち、条件にはまった者勝ち的な要素のある値引きというものには不公平を感じるし、他の人に比べて高く買わされていないかといった無益な猜疑心を生むものではないでしょうか。そしてそれは担当営業さんとの信頼関係にも少なからず影響を及ぼすものなのではないでしょうか。その猜疑心は、いくら本当に営業さんが会社に対し、頑張って頑張って、頑張り切って引き出してくれた値引き額であっても、その真実を知る由がないわけですから、猜疑心が消えることはないのです。値引きは不公平が発生する余地があるということで不信感を持つことが嫌なのです。

ビジネスマン



そしてもう一つ値引きに不信感をもっている理由があります。それはよっちの職歴による経験からです。




・・・・・・(このテーマで書き始めましたがそこそこの長文になりそうです。長々と書き始めて、中々本題に入れないな、一度に書ききるにはエネルギーが持たないなと感じましたので、振り返ってここに戻り、いくつかに割って書くことにしました)・・・・・・



よっちは小売り業に勤める身ですので、売る側のスタンスで、物を予定通りの価格で売って利益を得る、逆に、様々な理由で原価を割ってまで値引きして売る、などを日常で当たり前に繰り返しています。また若い頃の一時は4年ほどバイヤーを務めていたこともあり多種多様なメーカーの営業さんらとの商談を経験させてもらいました。バイヤーは計画的に良いものを安く仕入れる事が職務です。メーカーの営業は逆に、如何に自社の商品を多く採用させるか、販売量を増やさせるか等が仕事で、そのために様々な条件を出してきます。
多いのは、この期間この価格で出しますのでお買い得表示して下さいという簡単なものから、前年販売量を5%超えたらリベート何%出しますよとか、月に2回チラシ広告に載っけてくれたら〇万円リベート出しますよーとかとか。ホントにいろんなのがあります。この頃は学ぶことが多く、どんな時に物が安くなるのか様々な流通的な理由を学ぶことができました。これらの様々な条件は後に紹介したいと思います。


実はこの業界に入るもっと前は繊維業界におりまして、生産現場寄りな営業を6年ほど経験してきました。下請けの縫製工場の社長との打ち合わせもしましたし、販売先のアパレルブランドのデザイナーさんや小売販売業の仕入れ担当者とも商談をしました。バイヤーの頃と逆の立場にいたわけです。その頃に学んだ事は生産現場での効率も商品の価格に大きく影響するということです。モノの原価ってこういう事なのかということをモノづくりの現場で学んだ時期となりました。あくまで繊維業界での実例でしかありませんが、モノ作りにおいてコストを下げる要因的なものの多くは共通しているのではないでしょうか。後々紹介していきたいと思います。



よっちはこういったモノづくりの企画、生産、販売までの一通りを経験させてもらった経歴からモノの価格はどうやって決まってくるのか、生産段階でモノが安くなる理由、流通段階で安くなる理由を身をもって経験してきたのです。流通業の川上から川下まで一通り経験したことで、普通の人に比べたらうさんくさい事にも気が回るようになったと思っています。


自らが経験してきたモノの価格、値引きといったキーワードに照らし合わせた時、住宅業界において見聞きした値引き金額の大きさや提示のされ方には、正直何ソレ?って呆れてしまったというのが正直なところです。確かに人生で最も大きな買い物と言われる住宅ですから、ウン千万する買い物ですから、お店で売っているちっぽけな商品と同じようには測れない部分があるのも分からなくはないですし、正当な値引き理由もあるのかも知れません。しかし、こういう見方もありますよってことも是非これから家を建てる人には知ってもらいたいと思います。



そう思うに至ったよっちの経験してきた流通業のアレコレを

・モノの価格 どんな要因が商品の原価に影響するのか
・値引きの理由 どんな理由で値引き販売されるのか


次回から具体的にお話ししていきたいと思います。